障子貼り作業において、悩ましい問題があります。
折角新しい障子を貼っても「ボヤ~」っと茶色いシミが・・・
これが障子の桟などから出る「アク」です。
障子に限らず、木は湿気を吸います
柱でも普段誰も触らない様な上の方は同じ様に汚れます。
例えば木の表面に付いた埃(ほこり)やタバコのヤニ等、湿気と共に木の内部に浸透します
それが灰汁(あく)に成るのです。
古い柱などはカンナで削っても茶色く成った物は多少は綺麗に成りますが完全には落ちません
それだけ内部まで浸透しています。
よって、古材になればなるほど、アクは出やすくなります。
そこでエルシードではまず、専用のはがし剤を使用して古い障子を剥離し、
障子の木部分をアクが薄くなるまで拭きます。(これが意外と骨の折れる作業です。)
この地道とも言える作業が、障子を綺麗に貼れるか否かの重要な作業なのです。
その後、これまた専用のアク止め糊で障子を貼っていきます。
これらの作業により、古い障子でも最小限にアクを抑えつつ、綺麗に貼ることができるのです。
これからも白く、ピンッと張った障子を皆様にお届けするべく、頑張っていきます(^^♪